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オシント新時代~荒れる情報の海

重要性が増す公開情報に基づく「オシント」。現状と行方を考えます。

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オシント新時代~荒れる情報の海

情報ドブに…中西輝政氏が指摘するインテリジェンスの「大問題」

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フィリピン・レイテ島で負傷兵に水を与える衛生兵。第二次大戦の日本の敗戦は「情報戦」の敗北でもあった=1944年
フィリピン・レイテ島で負傷兵に水を与える衛生兵。第二次大戦の日本の敗戦は「情報戦」の敗北でもあった=1944年

 デジタル時代を生きる私たちは今、氾濫する情報の荒海で暮らしている。無事に航行するために身につけたいのが、きちんと情報を取捨選択できるインテリジェンスの力だ。中でも私たちに身近なのが、誰もがアクセスできる公開情報に基づいた「オシント」(Open Source Intelligenceの略)だろう。毎日新聞は近く、その現状と行方を考える連載を掲載する。その水先案内人として、前編に続き、国内外のインテリジェンスに詳しい中西輝政・京都大名誉教授(74)に話を聞いた。【聞き手・石川将来】

英国の「秘密解除」に衝撃受けた若き日

 ――国際政治学者としてインテリジェンスの分野に重要性を感じたきっかけは何だったのでしょうか。

 ◆1970年代に英国のケンブリッジ大学の大学院に留学しました。指導教官だったハリー・ヒンズリー教授は国際政治思想の研究者でしたが、第二次世界大戦中は英政府の秘密情報部に勤務し、…

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