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男子第72回、女子第33回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が26日、京都市で行われ、県勢が男女とも入賞した。女子は4年連続26回目出場の須磨学園が1時間9分46秒で6位に入り、4年連続の入賞。男子は2年ぶり32回目出場の西脇工が2時間3分50秒で7位になり、5年ぶりの入賞を決めた。【中田敦子】
男子 粘りの7位
西脇工は9回目の優勝は逃したが、2、5、7区で各区間1桁台の順位で走り、7位入賞を果たした。都大路での2時間3分台は、7回目優勝の1998年以来だった。
1区はエースの長嶋(2年)がスタート直後から飛び出して序盤は独走したが、「風の強さと寒さがストレスになった」といい、中盤以降にペースが落ちた。13位でたすきを受けた2区の山中(3年)は「冷静に周りを見ることができた」と快走。区間賞を獲得し、3位まで一気に順位を上げた。
県大会で区間新を記録した3区の寺本(同)は、学法石川(福島)や佐久長聖(長野)の追い上げに苦しみながらも8位でつなぎ、4区の稲見(2年)、5区の小田(同)も粘り強い走りを見せた。
レース展開でチームが「勝負どころ」とみていた6区は主将の塩田(3年)が担った。序盤の上り坂も持ち前の脚力で乗り越え、順位を9位から二つ上げた。初の都大路で7区を任された新妻(2年)はプレッシャーを感じさせない区間4位の走りで順位を維持してフィニッシュした。
足立幸永監督(58)は「最後まで粘ってよく頑張った。目標だった入賞を果たし、選手にとっても大きな自信になった」と話した。
女子 力強く6位
須磨学園は2区で2番手に立ったが、終盤で粘りきれずに順位を落とした。それでも3年連続で6位と安定した力を見せた。
エースがひしめく1区で「区間賞を取りたい」と話していた石松(3年)。3年連続の都大路の舞台で、優勝した仙台育英(宮城)に次ぐ第2集団に食らいつき、区間6位で次走につないだ。
2年連続2区の道清(同)はスピード感のある力強い走りで順位を押し上げた。終盤には2位になり、区間賞まであと13秒差に迫る好走をみせた。
3区の大西(2年)は持ち前の粘り強さで2位を維持した。4区は、先頭の仙台育英を近畿勢が競り合いながら追う展開。塚本(3年)は立命館宇治(京都)、大阪薫英女学院(大阪)に抜かれたが、4位でアンカーに託した。
昨年は4区を走り、今年はアンカーを任された田村(2年)。向かい風の中、最終盤で興譲館(岡山)に追い越され、「体が冷えて力んでしまった」と悔しがったが、有力選手がそろう5区で6位でフィニッシュした。
濱本憲秀監督(42)は「厳しいレースだったが、4年連続での入賞は誇らしい。来年は優勝に向けてさらに力をつける必要がある」と力を込めた。
悔しさ、結果につなぐ 男子2区 山中達貴選手(3年)
2区を走った山中達貴選手。たすきを強く握りしめ、「一つでも順位を上げてつなぐんだ」と思いをのせた。7分59秒は自己ベスト。区間賞を獲得し、満面の笑みを浮かべた。
順風満帆ではなかった。中学2年生の時、突然朝起きられなくなり、入院も経験した。朝の練習ができず、精神的に追い詰められた時期もあったが、走る情熱は消えなかった。高校でも約1年間、朝の練習は制限され、走り込みは夕方のみ。結果を残せない日々が続いたが、「絶対やめるものか」と誓っていた。
苦しい時期を耐えてつかんだ区間賞。「悔しい思いをしてきたけど、諦めないで良かった」。達成感がしみじみと言葉にあふれた。
「また一緒に走りたい」 女子 1区、石松愛朱加選手(3年) 2区、道清愛紗選手(3年)
「笑顔で待ってて」。1区を走る石松愛(あ)朱(す)加(か)選手は、2区の道(どう)清(せい)愛紗(あいーしゃ)選手にそう約束し、自身もほほえみながらたすきを渡せた。ともに加古川市で育った3年生で、チームの二枚看板。苦しい練習を励まし合って乗り越えたからこそ、約束を果たせた。
県予選は全員が区間賞を取ったが、石松選手は自分の走りに満足できなかった。帰宅時に道清選手に弱音を吐いた。「つらいよね。でも全国まで頑張ろう」。都大路では石松選手が区間6位、道清選手も同2位と健闘。卒業後は道清選手が実業団、石松選手が大学で陸上を続ける。「また一緒に走れる日まで頑張る」。涙で抱き合い、新しい約束をした。
〔神戸版〕
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