特集

全国高校駅伝2021

2021年12月26日に京都市で開かれる男子第72回、女子第33回全国高校駅伝競走大会のページです。

特集一覧

全国高校駅伝

男子連覇・世羅 親友主将欠場、お前の分も 小2の絆、首位守る

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
4区で後続を引き離す世羅の吉川響選手=京都市で2021年12月26日、木葉健二撮影 拡大
4区で後続を引き離す世羅の吉川響選手=京都市で2021年12月26日、木葉健二撮影

 

 京都市で26日に行われた男子第72回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)で連覇を果たした世羅(広島)には小学2年から一緒に走り続けてきた3年生二人がいる。周囲の誰もが「切磋琢磨(せっさたくま)することで強くなった」と認める主将の塩出翔太選手と吉川響選手。この日、7区を走る予定だった塩出選手は故障で急きょ走れなくなったが、4区を任された吉川選手は親友の思いも背負った渾身(こんしん)の走りで優勝に大きく貢献した。

 共に家族らの影響で陸上を始め、地元のアスリートクラブに入る。短距離が中心だったが、広島県尾道市立栗原中陸上部で長距離に取り組み、3年の夏に3000メートルの全国大会に出場。同県世羅町の世羅に進み、厳しいメンバー争いの中で記録を伸ばし合った。都大路では1年時も2年時も吉川選手から塩出選手にたすきをつなぎ、昨年は優勝のテープを塩出選手が切った。

 今年、吉川選手は4月に足を骨折して2カ月以上練習ができず、主将になった塩出選手もタイムが伸び悩んだ。それでも何とか復調し、吉川選手は10月、5000メートルの公式でチーム4番目の14分10秒を記録。刺激を受けた塩出選手は11月、2年時に記録していたチーム3番目の13分57秒を再びたたき出した。

連覇を果たした後、笑顔で話す世羅の吉川選手(右)と塩出翔太主将=京都市で2021年12月26日、関東晋慈撮影 拡大
連覇を果たした後、笑顔で話す世羅の吉川選手(右)と塩出翔太主将=京都市で2021年12月26日、関東晋慈撮影

 この日、トップでたすきを受けた吉川選手は一時抜かれたものの終盤に抜き返す。最後は歯を食いしばりながら首位を維持した。「響の粘りを信用していた」という塩出選手に、吉川選手はレース後、「翔太のために走ったよ」と笑顔で声をかけた。新宅昭二監督(50)も「今日の吉川の走りは塩出が背中を押した」とたたえた。

 卒業後は塩出選手が青山学院大、吉川選手は明治大と、離れて陸上を続ける予定だ。塩出選手は「けがの経験を今後の大会に生かしたい」、吉川選手は「これからも翔太との絆を心に感じながら走っていきたい」と話した。【関東晋慈】

【全国高校駅伝2021】

時系列で見る

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集