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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「同じ被爆地なのに」長崎対象外 黒い雨救済、最終局面まで綱引き

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長崎平和宣言の後で放たれたハト=長崎市の平和公園で2021年8月9日午前11時13分(代表撮影)
長崎平和宣言の後で放たれたハト=長崎市の平和公園で2021年8月9日午前11時13分(代表撮影)

 広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」被害の救済拡大を巡り、被爆者認定指針改定に向けた厚生労働省と広島県・市の協議はまとまった。一方、長崎県・市は対象外となるなど、菅義偉首相(当時)が示した広島高裁判決の原告と「同じような事情」を巡った綱引きは最終局面まで続いた。

厳格な証明は求めず

 広島高裁判決を受けた被爆者認定指針の改定に向け、厚労省は当初、範囲を限定的にすることを検討していた。

 「同じような事情」をどう捉えるか厚労省内でもさまざまな意見があったものの、厚労省関係者は「原告が黒い雨に遭った時に隣にいた人、同じ小学校にいた人、きょうだいで一緒に遊んでいた人などを想定していた」と明かす。

 しかし厚労省が示した指針改定の骨子案は、黒い雨に遭ったことの厳格な証明を求めず、「可能性が否定できない場合を含める」とした。具体的な確認方法は今後、広島県・市と協議するものの、厚労省担当者は「広島高裁…

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【広島・長崎原爆】

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