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国の天然記念物タンチョウの「絶滅危険度」が今月中旬、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで1ランク下がった。だが、国内の関係者は「この判断は時期尚早だったのでは」と危機感を募らせる。念頭にあるのは、つい最近イスラエルで報告された近縁種の大量死だ。
大量死したのは、ツル科タンチョウ属の「クロヅル」。ユーラシア大陸に広く分布し、日本でも鹿児島県出水市などに少数が越冬のため飛来する。
北海道釧路市の認定NPO法人「タンチョウ保護研究グループ」の百瀬邦和理事長(70)は12月下旬、米国の鳥類研究者から連絡を受けた。「イスラエル北部のフラ自然保護区で、2000羽以上のクロヅルが鳥インフルエンザで死んだ」。H5N1型による大量死で、AP通信も28日に「少なくとも5200羽以上が死んだ」と伝えた。
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