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/2 露、ヤフコメ改ざん転載(その2止) 日米分断、あおる露

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ウクライナ南部クリミアの空港を制圧するロシア軍部隊とみられる武装集団=クリミア・シンフェロポリで2014年2月、真野森作撮影
ウクライナ南部クリミアの空港を制圧するロシア軍部隊とみられる武装集団=クリミア・シンフェロポリで2014年2月、真野森作撮影

 

「拡散進めば影響多大」

 ロシア政府系メディアが、日本のネット世論を歪曲(わいきょく)して報じる狙いは何か。背景を探ると、以前から中傷などの書き込みが問題視されてきたコメント欄をめぐる新たな課題が浮かび上がる。

 「ロシア国内の世論固めを狙った情報工作だろう。旧ソ連諸国で広く読まれることも想定しているかもしれない。組織的なものだと捉えた方がいい」。ロシアの軍事・安全保障に詳しい小泉悠・東京大専任講師は、改ざんが疑われる記事の背景をこう読み解く。ロシア語に翻訳された内容を読むのは主にロシア人のため、当局が「ロシアの対外政策は間違っていない」「私たちは正しい側にいる」という感覚をロシア国民に持たせることを狙ったとの見方だ。「一種の国内統治装置として機能しているのではないか」という。

 さらに小泉氏は「日本は大人になり、米国の『スカートの下』に隠れるのをやめる時だ」などと書き加えられた文章には「対日政策を含むプーチン政権の世界観が反映されている」と分析する。ロシアのメディア事情に詳しい米メリーランド大のサラ・オーツ教授も、西側メディアのコメント欄は、ロシア政府に都合の良い「西側世論」をロシア国内に印象づけやすいと指摘した上で、「フェイク(偽)のコメントが、プロパガンダ戦略として…

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