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三宅水産(呉市)の「がんす」の味は、1950年の創業時から変えていない。社内の工場で、魚のすり身にタマネギや唐辛子を練り込み、長方形に成形。鮮やかなだいだい色のパン粉を従業員が手作業でまぶしていき、油で揚げると完成。1日に5000枚を出荷する。
しかし、看板商品となったのはここ10年ほど。同社は創業時からかまぼこをメインに製造しており「がんす」は全体の出荷量の1割にも満たなかったが、「がんす娘。」の登場で状況は一変した。
扮(ふん)するのは同社の三宅結花さん(38)。デザイン会社に勤務後、家業の売り上げ低迷を受けて里帰り。子ども頃から食べてきた「がんす」にポテンシャルを感じ、2007年から地元スーパーを回り店頭販売に立った。オリジナルの帽子とコスチュームで「うまいでがんす。食べてみんさい」と楽しげに店頭に立つ姿が話題を呼んだ。
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