「イチローズモルト」樽の廃材活用 選ばれるキュウリに 埼玉の農園

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発酵途中の黒い堆肥の上に、ミズナラのおがくずをまく丸山貴吾さん=埼玉県秩父市で2021年12月14日午後2時14分、山田研撮影
発酵途中の黒い堆肥の上に、ミズナラのおがくずをまく丸山貴吾さん=埼玉県秩父市で2021年12月14日午後2時14分、山田研撮影

 寒い冬の昼過ぎ、屋外に置かれた発酵途中の堆肥(たいひ)から白い湯気が上っていた。2棟の大型ビニールハウスでキュウリを栽培する埼玉県秩父市大野原の「ちちぶ丸山農園」。副代表の丸山貴吾さん(33)が堆肥の山にミズナラのおがくずをかけていた。「イチローズモルト」のブランドで知られる「ベンチャーウイスキー」(同市みどりが丘)で樽(たる)を作る際に出た廃材だ。

 250年以上前から祖先が開墾してきた畑。キュウリを始めたのは、農園代表の父茂久さん(65)だ。丸山さんは漠然と「仕事に疲れたら戻ろうかな」と千葉県で会社勤めをしていたが、茂久さんの体調不良を機に2017年、就農した。農協を通じたキュウリの出荷価格が下がり始めた時期だった。

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