北京五輪まで1カ月 「ゼロコロナ」政策との両立、人権問題が影
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2月4日に開幕する北京オリンピックまで1カ月。北京は史上初めて夏冬両五輪の開催都市となる。中国の習近平指導部は成功に国家の威信をかけるが、新型コロナウイルスや中国新疆ウイグル自治区の人権問題などが大会運営に影を落としている。
国内でのチケット販売定まらず
習氏は2021年12月31日、新年を迎えるにあたっての演説で「私たちは心を込めて盛大な五輪を世界にささげよう。世界は中国に期待しており、中国は準備ができている」と冬季五輪の成功に向けて国民に協力を呼びかけた。
中国共産党は今秋、5年に1度の党大会を控える。人権や貿易などの問題を巡り米国との対立が続く中で、五輪の成功は「中国は孤立していない」と内外にアピールする重要な機会だ。習氏は、厳しい統制による「ゼロコロナ」政策の継続と、五輪成功の両立を目指す。
昨年夏の東京五輪は、世界的な新型コロナの感染拡大を受け、首都圏など8割以上の会場を無観客とした。中国政府も北京五輪への海外客受け入れは断念したが、国内在住者の観戦は認める。ただ、西部の陝西省西安市で先月の感染者が1000人を超えるなど、局地的に感染拡大の芽はくすぶる。当局は西安市でロックダウン(都市封鎖)を断行するなど、五輪開催に万全を期す。
だが、開催地の北京は、まだあまり盛り上がりを見せていない。繁華街に設置された開幕日までの日数を示すモニュメントも、素通りする人が大半。ごくたまに記念写真を撮る市民を見かける程度だ。
理由の一つは、…
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