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ヤングケアラー

通学や仕事をしながら家族の介護をする子ども「ヤングケアラー」。将来が左右される深刻なケースも。

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孤立させない社会作る ヤングケアラー元当事者が語る 母への罪悪感…介護の道へ /長野

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ヤングケアラーだった美斉津康弘さん=長野県御代田町の自宅で2021年10月15日、坂根真理撮影
ヤングケアラーだった美斉津康弘さん=長野県御代田町の自宅で2021年10月15日、坂根真理撮影

 若年性認知症を患った母を突き飛ばす悪夢にうなされ、何度も跳び起きた――。子どもが家族の介護や世話を担う「ヤングケアラー」への支援が課題になる中、御代田町のケアマネジャー、美斉津(みさいづ)康弘さん(48)が自身の体験について語る。中学生の頃から母の介護を担い、惨めな思いを味わった。「誰も助けてくれない」と社会を憎んだこともある。苦しみをどう乗り越えようとしてきたのか、耳を傾けた。【坂根真理】

 穏やかで優しく自慢の母だった。異変に気がついたのは小学校5年生の時だ。鏡台に向かって、ブツブツと独り言をつぶやいていた。「何をしゃべっているの」。母は照れたり驚いたりする様子もなく、無表情のまま突っ立っていた。

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【ヤングケアラー】

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