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ミサイル発射、違法薬物取引…機密に迫る「定点観測」の今と未来

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 東京・霞が関。赤レンガ造りの法務省旧本館を窓外に望む公安調査庁の一室。調査官は「定点観測」していた中国の国立大学のホームページに生じた小さな変化に気づいた。ロボット工学の研究所に所属する研究者として紹介されていた複数の日本人の名前が消えていた。2020年11月半ばのことだ。

 この大学は、人民解放軍に近い「国防7校」と呼ばれる大学の一つ。軍民両用ロボットやミサイルなどの研究開発にかかわっていた。研究所のページには、それまで20人近い研究者の氏名や略歴が載っていた。うち半数以上が日本人で、日本の国立大学の現役教授や名誉教授も含まれていた。数日後、サイトから…

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