「EV戦国時代」へ 参戦を本格検討のソニー、見つめる世界の流れ

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中国・五菱汽車の超格安EV=中国・上海市内で2021年4月19日午前8時15分、小倉祥徳撮影
中国・五菱汽車の超格安EV=中国・上海市内で2021年4月19日午前8時15分、小倉祥徳撮影

 ソニーグループが5日(日本時間)、電気自動車(EV)市場への参入を本格検討すると表明したことで、業種をまたいだ開発競争が一段と熱を帯びそうだ。販売台数で先行する米EV大手テスラを、独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車など世界的大手が猛追。中国のEVメーカーも台頭し、アップルやグーグルなど米IT大手による異業種からの参入も取り沙汰される。市場は「EV戦国時代」に突入する。

 「これは未来に向けた大きな一歩だ」。ソニーの吉田憲一郎社長は5日、米ラスベガスで開かれた家電IT見本市「CES」の関連イベントで、EV市場に参戦する意義を強調した。

 2年前のCESで独自のEV「VISION-S」の試作車を発表後、ユーザーには市販化を求める声も少なくなかった。だが、ソニーは一貫して「現時点で市販化の予定はない」と慎重姿勢に徹してきた。EV試作も世界トップシェアを誇る画像センサーや半導体など自動運転に欠かせない部品事業の強化や、車内で楽しめる映画や音楽といった自社のコンテンツ事業との相乗効果を狙う戦略とみられていた。

 そんなソニーがEV事業化へ踏み込んだ背景には、多様なプレーヤーを巻き込んで世界的に過熱し続ける「EV化」の流れがある。

 国際エネルギー機関(IEA)によ…

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