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東京都教育委員会は2021年秋から、全ての都立学校の女子トイレに備品として生理用品を置く取り組みを始め、生徒らに広く利用されている。「生理の貧困」の問題が注目され、同様の取り組みは全国の学校で広がっているが、都道府県レベルで行っているのは東京、神奈川、群馬、滋賀といった一部の自治体で、千葉や宮崎が実施を決めるなど始まったばかり。「全ての公共施設に置いてほしい」と、さらなる広がりを求める声も上がっている。
「使う生徒がこんなに増えるとは思わなかった」。21年5月中旬から生理用品をトイレに置き始めた都立新宿高校(新宿区)の藪田憲正統括校長は驚く。同校では女子トイレ2カ所の手洗い場に「ご自由にお持ちください」と張り紙をして生理用品を置き始めた。約960人の生徒の半数強が女子。1日1個使われるくらいだろうと予想していたところ、1週間で6個▽10日で24個▽1カ月で95個――と、日を追うごとに増え、今では…
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