オシント新時代・荒れる情報の海

/6止(その2止) 省庁縦割り、人材不足 内調幹部、出向ポスト

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警察庁や外務省などの情報機関が集まる霞が関周辺=東京都千代田区で、本社ヘリから宮武祐希撮影
警察庁や外務省などの情報機関が集まる霞が関周辺=東京都千代田区で、本社ヘリから宮武祐希撮影

 

 「オシントは情報収集の基本だ」。防衛省の元幹部は断言する。防衛省情報本部は職員2500人を抱える国内最大の情報機関だ。国内ではこのほか、主に警察庁や公安調査庁、内閣情報調査室(内調)、外務省が安全保障やテロ対策のためのインテリジェンス(情報収集・分析)を担っている。

 複数の関係者によると、これらの組織の担当者には朝の日課がある。国内外の日刊紙や雑誌に目を通し、必要ならば報告書にまとめる。外国政府の公式発表や海外の書籍、論文も集める。地道な作業だが、公開情報の分析から相手国の機密に迫ることもある。

 一例が北朝鮮のミサイル発射だ。防衛省の現役職員は、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」や国営放送など現地報道の分析は、電波傍受や情報収集衛星の画像などの機密情報と同様に重要だと強調する。「公開された映像や写真の背景からミサイルの大きさを推測し、過去のものとの形状の違いも比較する。発射時の煙が『シュッ』と細長いか、『ボワッ』と広がっているかで燃料の違いも分かる」

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