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進む日豪安保協力 「豪州モデル」他国への拡大狙う

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テレビ会議形式で「円滑化協定」に署名した岸田文雄首相(右)とオーストラリアのモリソン首相(画面)=首相官邸で2022年1月6日午後1時4分、竹内幹撮影
テレビ会議形式で「円滑化協定」に署名した岸田文雄首相(右)とオーストラリアのモリソン首相(画面)=首相官邸で2022年1月6日午後1時4分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は6日、「準同盟国」と位置づけるオーストラリアとの初の円滑化協定に署名したことを受け、豪州との結束強化をアピールした。両国は近年、安全保障関連の閣僚級協議の開催など結びつきを強めており、7年にわたる交渉の末、協定署名にこぎ着けた。政府は豪州との協力強化を「安全保障協力のモデルケース」とし、英国など対象国を広げていく考えだ。

 日豪両国は2007年に当時の安倍晋三首相とハワード豪首相が安全保障協力共同宣言に署名し、日本にとって豪州は米国以外で初めての安全保障上のパートナーとなった。同年に日豪外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開催。10年には日豪物品役務相互提供協定(ACSA)に署名し、21年には豪軍に対する「武器等防護」を実施した。これらはいずれも「米国以外では初」となる安保分野の協力で、2プラス2や同様の協定はそ…

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