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紀州の聖地巡礼 辻原登 許されざる者 新宮市・浄泉寺 受け継がれる平等の志 /和歌山

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作品では「浄明寺」の名前で出てくる浄泉寺の現在の本堂(奥)。庫裏(右側)の場所にかつて庭があったという=新宮市大橋通4で2021年12月16日午後2時28分、藤原弘撮影
作品では「浄明寺」の名前で出てくる浄泉寺の現在の本堂(奥)。庫裏(右側)の場所にかつて庭があったという=新宮市大橋通4で2021年12月16日午後2時28分、藤原弘撮影

 「許されざる者」は、印南町出身の芥川賞作家、辻原登さんが、大逆事件(1910~11年)に連座して処刑された新宮の医師、大石誠之助(1867~1911年)を主人公のモデルに描いた小説だ。毎日新聞に2007~9年に582回掲載された。小説では紀南と思われる架空のまち「森宮(しんぐう)」が舞台だが、辻原さんは新宮や周辺で取材し、大逆事件前の旧新宮町(現・新宮市)や社会情勢などを小説の背景にした。物語のモチーフとなった場所を訪ねた。

 大石をモデルとした医師「槇隆光」は「毒取ル(ドクトル)」と住民から親しみを持って呼ばれ、大石の実像と重なる部分もある。新宮市船町2付近には、大石宅跡を説明する石碑がある。

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