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あまり知られていない観光スポットや地元で人気の食べ物を、現地で勤務する支局長が紹介。47都道府県を巡ります。

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わたしの穴場 神奈川県 「野毛山周辺」 ハマの「裏庭」、万華鏡 横浜市出身・音曲師 桂小すみさん

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野毛山周辺は坂道が多い。「紅葉坂」は、神社や各種芸術施設のある丘の上に赴くメインルートだ 拡大
野毛山周辺は坂道が多い。「紅葉坂」は、神社や各種芸術施設のある丘の上に赴くメインルートだ

 芸術施設、図書館、動物園、神社、そして演芸場に飲み屋街。横浜市出身の私、音曲師の桂小すみが、最も「通い倒して」いる街がここ、JR桜木町駅の西側に広がる「野毛山周辺」です。

 吹奏楽部だった中高生の時は、県立青少年センターのホール(現紅葉坂ホール)で何度も演奏会をしましたし、インターネットがまだなかった大学時代の調べ物では、県と市の中央図書館に本当にお世話になりました。その合間に野毛山動物園でデートをしたりも。そんなに大きくない動物園なのにライオンがいるんですよ! 動物との距離も近い!

周辺のにぎわいから隔絶された静けさのある伊勢山皇大神宮の境内=いずれも横浜市西区で2021年12月 拡大
周辺のにぎわいから隔絶された静けさのある伊勢山皇大神宮の境内=いずれも横浜市西区で2021年12月

 1人でうろうろする時は、伊勢山皇大神宮の静かな境内が好きでした。クスノキの下で、ボーッとしたり頭を整理したりしていました。

 音曲の道に入って、「尾張名古屋は城でもつ」で知られる「伊勢音頭」にほれ込み、三味線を弾きながら高座でうたっています。ある時、この神社が「関東のお伊勢さま」と呼ばれていると知り、この辺に来るたびに参拝するようになりました。最近は、2002年開場の演芸場「横浜にぎわい座」に何度となくお邪魔して、伊勢音頭をうたっています。

「千客万来」と掲げた「横浜にぎわい座」の入り口。連日のように寄席やイベントが開かれている 拡大
「千客万来」と掲げた「横浜にぎわい座」の入り口。連日のように寄席やイベントが開かれている

 横浜に住んでいて、寄席やイベントが連日ある「にぎわい座」を行きつけにしないなんてもったいないですよ。終演後は、近くの野毛の飲み屋街へ。コロナもあってまだ飲みに行きにくいですが、早く気兼ねなく行けるようになるといいですね。

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 桜木町駅で降りると、東側の華やかな「みなとみらい」地区が目立ちます。でも反対側は、その日の気分に合わせていろんな楽しみ方ができるんです!【聞き手 横浜支局長・田中成之】


次回は広島県です

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横浜市出身・音曲師 桂小すみさん 拡大
横浜市出身・音曲師 桂小すみさん

 ■人物略歴

桂小すみさん(かつら・こすみ)さん

 1973年生まれ、横浜市出身。東京学芸大音楽科卒。ウィーン留学などを経て三味線のとりことなり、2003年、落語芸術協会におはやしとして入会。18年に高座に転じ、落語や漫談の合間に三味線や唄を披露。国立演芸場の花形演芸大賞で20年度の金賞(音曲)。

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