「ドライブ・マイ・カー」米賞レースを席巻 段違いの注目と評価

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「ドライブ・マイ・カー」の一場面Ⓒ2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
「ドライブ・マイ・カー」の一場面Ⓒ2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会

 9日、第79回ゴールデン・グローブ賞の非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞した濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が、米国の賞レースを席巻している。2009年にアカデミー賞外国語映画賞(現国際長編映画賞)を受賞した「おくりびと」や、19年に同賞候補となった「万引き家族」をはるかにしのぐ勢いで、これまでの日本映画とは段違いの注目度と高評価だ。

 「ドライブ・マイ・カー」は、賞レースが始まった昨年12月、ロサンゼルス映画批評家協会賞で作品賞と脚本賞、ニューヨーク批評家協会賞でも作品賞を受賞。22年1月8日に第56回全米映画批評家協会賞で作品賞、監督賞(「偶然と想像」含む)、脚本賞、主演男優賞と4部門を制した。

 3月に授賞式が行われる第94回米アカデミー賞では、国際長編映画賞の候補が同作を含む15作にまで絞り込まれている。2月に最終5候補を発表、授賞式は3月27日だ。

 このほか、昨年7月の仏カンヌ国際映画祭でも脚本賞を受賞している。

 同作は日本語が主体の対話劇。妻を亡くした喪失感を抱える舞台演出家が、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を多国籍の俳優が演じる多言語劇を演出する。映画に…

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