大量漂着の軽石を有効活用へ 鹿児島「火山県」の技術応用に期待

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漂着した軽石(右)を温度を変えるなどして熱した軽石(左三つ)。赤金や銀のように発色し、うわぐすりへの活用が期待される=鹿児島県霧島市の県工業技術センターで2021年12月21日午後2時48分、宗岡敬介撮影
漂着した軽石(右)を温度を変えるなどして熱した軽石(左三つ)。赤金や銀のように発色し、うわぐすりへの活用が期待される=鹿児島県霧島市の県工業技術センターで2021年12月21日午後2時48分、宗岡敬介撮影

 鹿児島県などに大量に漂着している軽石に有効活用の兆しが見えてきた。桜島を抱えるなど全国屈指の火山県である鹿児島には、半世紀以上かけて培ってきた軽石や火山灰などの活用技術があり、陶器の表面に用いるうわぐすりや、放射性物質を除去する吸着剤など幅広い利用が期待されている。

 鹿児島県には11の活火山があり、県本土の半分以上がシラスと呼ばれる火山灰土壌で覆われている。県工業技術センター(霧島市)は、前身の工業試験場時代の1953年からシラス活用の研究を続けており、火山灰をうわぐすりに活用する技術などを開発してきた。

 センターによると、2021年8月の小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で放出され、漂着した軽石の化学組成を分析すると、桜島の火山灰と極めて近かった。うわぐすりに活用できないかと漂着軽石を温度を変えるなどして熱したところ、赤金や銀のようなきらびやかな色合いを形成。センターのシラス研究開発室、袖山研一室長(58)は「漂着軽石にしかない優れた特徴で、工業的な利用価値は高い」と期待を寄せる。

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