秀作、佳作を上映 ミニシアターの草分け 閉館の「岩波ホール」 

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過去の上映作品のチラシが所狭しと張られている岩波ホールの壁=同ホール提供
過去の上映作品のチラシが所狭しと張られている岩波ホールの壁=同ホール提供

 東京都千代田区のミニシアター「岩波ホール」が、7月29日で閉館する。同ホールが11日、発表した。日本のミニシアターの草分けで、映画文化の多様性を支える存在だったが、新型コロナウイルス禍の打撃を受け、約50年の歴史の幕を閉じることになった。

 同ホールは発表文で「新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難と判断いたしました」と説明。今後は、上映中のドキュメンタリー「ユダヤ人の私」の後、15日から日中合作映画「安魂」、29日から「ジョージア映画祭2022」など5番組を上映予定。6月4日公開の「NOMAD」が最後の上映作品となる。

 同ホールは1968年2月、岩波書店の岩波雄二郎社長(当時)が建てたビルに、義妹の高野悦子さんを総支配人として開設された。当初は多目的ホールだったが、74年に映画館として再出発。200席あまりと小規模な劇場で、大手映画会社が取り上げないような隠れた名作を1館だけで公開する上映方式をとった。

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