共鳴した2人の「絶対王者」 内村航平と羽生結弦が目指すもの
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オリンピックの世界で「レジェンド」とされる体操の内村航平(33)=ジョイカル=の現役引退が11日、発表された。内村と同じように、氷上で数々の偉業を成し遂げてきたフィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=は競技の枠を超えて、互いの価値観や高みを目指す競技者としての志に共鳴してきた。
競技の枠を超えて互いに刺激
フィギュアスケートで前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)習得を目指す羽生。これまでも内村に触発されてきた。2021年3月の世界選手権では次のように語り、内村の活躍から大技へのヒントも見いだそうとしていた。
「内村さんが(鉄棒で)H難度(の大技であるブレトシュナイダー)を決めていることも刺激になっていた。(内村さんは)こういう感覚なのかな、ああいう感覚なのかなとか。4回転半はかなりの大きな壁なので、それにどう回転数を増やしていくのか、どうやってジャンプの高さ、滞空時間を延ばしていくのかを考えたりもしています」
憧れの選手は体操界のレジェンド
翌月の国別対抗戦では、羽生は大会ホームページのプロフィル欄にある「憧れの選手」として内村航平の名を挙げた。多くの選手がスケーターに憧れを抱くなかでは、異例の回答だった。
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