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共鳴した2人の「絶対王者」 内村航平と羽生結弦が目指すもの

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世界選手権の種目別決勝で鉄棒の演技を終えて拳を突き上げる内村航平。これが現役最後の演技となった=北九州市立総合体育館で2021年10月24日午後8時16分(代表撮影)
世界選手権の種目別決勝で鉄棒の演技を終えて拳を突き上げる内村航平。これが現役最後の演技となった=北九州市立総合体育館で2021年10月24日午後8時16分(代表撮影)

 オリンピックの世界で「レジェンド」とされる体操の内村航平(33)=ジョイカル=の現役引退が11日、発表された。内村と同じように、氷上で数々の偉業を成し遂げてきたフィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=は競技の枠を超えて、互いの価値観や高みを目指す競技者としての志に共鳴してきた。

競技の枠を超えて互いに刺激

 フィギュアスケートで前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)習得を目指す羽生。これまでも内村に触発されてきた。2021年3月の世界選手権では次のように語り、内村の活躍から大技へのヒントも見いだそうとしていた。

 「内村さんが(鉄棒で)H難度(の大技であるブレトシュナイダー)を決めていることも刺激になっていた。(内村さんは)こういう感覚なのかな、ああいう感覚なのかなとか。4回転半はかなりの大きな壁なので、それにどう回転数を増やしていくのか、どうやってジャンプの高さ、滞空時間を延ばしていくのかを考えたりもしています」

憧れの選手は体操界のレジェンド

 翌月の国別対抗戦では、羽生は大会ホームページのプロフィル欄にある「憧れの選手」として内村航平の名を挙げた。多くの選手がスケーターに憧れを抱くなかでは、異例の回答だった。

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