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20代半ばの五島昌子は1963年、知人の結婚式で土井たか子と初めて会った。当時ほとんどいない女性の大学教員。ツイード上下のスーツを着込み、スピーチもそこそこに能の謡を始め、第一印象は強烈だった。すてきだと思った。半世紀近い付き合いになるとは、2人は知るよしもない。
五島は東京生まれ。米軍基地拡張反対の砂川闘争などで活躍した母の影響もあって、明治大へ進学後は「60年安保」のデモに明け暮れた。
一方の土井は神戸市の開業医の家に生まれ、憲法学者の同志社大教授、田畑忍に師事。同大などで憲法の講師をしていたが、69年12月に衆院選旧兵庫2区で初当選した。
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