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被害者も加害者家族も支える 正反対の立場の人はなぜ集結できたのか

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犯罪被害者と加害者家族の双方を支援する団体の設立について記者会見する阿部恭子さん(中央)や弓指寛治さん(左端)ら=東京都千代田区で2021年12月14日、遠藤浩二撮影
犯罪被害者と加害者家族の双方を支援する団体の設立について記者会見する阿部恭子さん(中央)や弓指寛治さん(左端)ら=東京都千代田区で2021年12月14日、遠藤浩二撮影

 犯罪被害者と加害者の家族。相対する存在を支える活動をしてきた人たちが立場を超えて集結し、2021年11月に新たな団体を発足させた。社会の耳目を集める事件がひとたび起きると、被害者、加害者それぞれの周辺でインターネットによる中傷などの摩擦が起きる。目指すのは、傷ついた全ての人の支援だ。

加害者家族に「私刑」の嫌がらせ

 新団体の共同代表は、犯罪加害者家族を支援する仙台市のNPO法人「ワールドオープンハート」(WOH)理事長の阿部恭子さん(44)ら7人が務める。阿部さんは08年のWOH設立以降、多くの家族を支援してきたが、デジタル社会の進展とともに加害者側に制裁を加えようとする傾向が強まっていると感じてきた。

 典型例が、東京・池袋で19年4月に母子ら11人が死傷した暴走事故だ。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で禁錮5年が確定した飯塚幸三受刑者(90)は事故後も逮捕されず、旧通産省工業技術院元院長の肩書からネット上には「上級国民」などの書き込みがあふれた。…

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