想田和弘監督「映画界、文化芸術の敗北だ」 岩波ホール閉館にまさか

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映画監督の想田和弘さん=東京都新宿区で2013年6月17日、矢頭智剛撮影
映画監督の想田和弘さん=東京都新宿区で2013年6月17日、矢頭智剛撮影

 新型コロナの荒波がエンターテインメントの世界に打撃を与え続けている中で、東京・神保町の老舗映画館「岩波ホール」が7月で閉館する。娯楽性より社会性や芸術性に重きを置いた作品にこだわった空間で、映画のさまざまな視点や多様性を学んだ人は少なくないだろう。その一人、映画監督の想田和弘さん(51)は「日本の映画界、文化芸術の敗北だ」と悔しがる。本当に映画界は負けたのか。想田さんに閉館の意味を聞いた。【井上知大】

 「岩波ホールは、2022年7月29日(金)を以て閉館いたします。新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難と判断いたしました」

 11日、岩波ホールのホームページに閉館のお知らせが掲載された。各メディアで報じられ、映画関係者やファンから惜しむ声が相次いだ。「現在の集客や今後の見込みなどを考え抜いた末の決断だと察するが、『まさかあの岩波ホールが』という思いでショックだった」。学生時代から通った想田さんはそう話す。

 コロナ禍が始まって2年。…

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