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2022年にのぞんで 環境危機に脱成長で対応 インタビュー 大阪市立大准教授・斎藤幸平

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大阪市立大の斎藤幸平准教授=猪飼健史撮影
大阪市立大の斎藤幸平准教授=猪飼健史撮影

 気候変動をはじめとする地球規模の環境問題が深刻だ。グローバルな資本主義はあらゆる資源を奪い、新型コロナウイルス禍のなかで経済格差はますます広がっている。危機の時代に私たちは未来をどう描けばいいのか。資本主義と決別した脱成長を唱える大阪市立大の斎藤幸平准教授(34)に聞いた。【聞き手・清水有香】

コロナ禍は転換点 日本に欠ける視点

――環境問題に対するこれまでの国際的な取り組みをどう評価しますか。

 「環境問題は人類共通の課題」と宣言した国連人間環境会議(ストックホルム会議)から今年で50年。1972年に世界的なシンクタンク「ローマ・クラブ」が報告書「成長の限界」を出すなど、当時すでに環境問題や資源の枯渇が深刻化していましたが、この会議ではインドやブラジルといった途上国を含め、資本主義路線での近代化や経済成長のあり方を根本的に問い直せませんでした。

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