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ウクライナ緊迫

ウクライナ国境にロシア軍が集結し緊張が高まっています。米国や西欧諸国との打開も見えていません。

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ロシアが強硬姿勢崩さぬ背景 ウクライナ情勢、欧米と協議平行線

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前線で銃を装備するウクライナ軍兵士=ウクライナ東部ドネツク州で2022年1月8日、AP
前線で銃を装備するウクライナ軍兵士=ウクライナ東部ドネツク州で2022年1月8日、AP

 ウクライナ国境にロシア軍が集結し緊張が高まっている状況について、ロシアと欧米諸国は13日に一連の協議を終えた。交渉決裂という最悪のシナリオは回避できたものの、明確な妥協は見いだせず、事態打開への道筋は見えない状況が続く。【前谷宏、鈴木一生(ワシントン)、岩佐淳士(ブリュッセル)】

 「残念ながら我々の提案に対する適切な回答を聞くことはなかった」。13日の全欧安保協力機構(OSCE)の会合後、ロシアのルカシェビッチ駐OSCE大使は記者団に「失望」を表明した。米欧や旧ソ連諸国などで構成するOSCEの会合は、当事国であるウクライナも参加する場となったが、進展につながらなかった。

 ロシアは10日に米国、12日に北大西洋条約機構(NATO)と対話を重ねた。NATOはウクライナを加盟させず、NATO部隊は東方拡大を始める前の配置まで撤退させるべきだ――。このようなロシアの要求を米欧は拒否した。これに対しロシアは反発を強めており、ラブロフ露外相は「他国の安全保障を犠牲にして、自分たちの安全保障を強化すべきではない」と話した。

 米欧側はウクライナ周辺からのロシア部隊撤収を求めるが、ラブロフ氏は「議論する気はない」と取り合わない。米紙ニューヨーク・タイムズは12日、今後数週間以内にロシアがさらに部隊を17万5000人規模に増強する可能性があるとする米情報当局の見方を報じている。

 ロシアが強硬姿勢を崩さない背景には、…

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