期待高まる大分「宇宙港」 22年中にも人工衛星打ち上げ予定

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「宇宙港」として運用が期待される大分空港=2019年12月4日、本社ヘリから
「宇宙港」として運用が期待される大分空港=2019年12月4日、本社ヘリから

 大分県国東市の大分空港を、人工衛星打ち上げの拠点「宇宙港」にする計画が進んでいる。早ければ2022年中にも打ち上げを予定しており、実現すればアジア初。地元は雇用や産業の創出へ期待を寄せる。

 打ち上げを計画するのは、米企業「ヴァージン・オービット」(ヴ社)。大型航空機で人工衛星を載せたロケットを高度約10キロまで運んで切り離し、宇宙空間に打ち上げる「水平型」と呼ばれる方式だ。ヴ社は21年1月、米カリフォルニア州の空港から、この方式で小型人工衛星10基を搭載したロケット打ち上げに初めて成功している。

「水平型」、経済効果100億円か

 ロケット打ち上げといえば、種子島宇宙センター(鹿児島県)などの射場を使った「垂直型」が一般的だ。国内で水平型打ち上げの前例はないが、麻生茂・久留米工大特別教授(航空宇宙工学)は「(水平型打ち上げは)公海上で点火するため安全性が高い。大規模な施設が不要で、延期につながるような天候の影響を受けにくい」などとメリットを語る。

 政府機関や企業などと連携して国内での宇宙港開港を目指す一般社団法人「スペースポートジャパン」(東京)を通じ、計画が県に打診されたのは19年。ロケットを運ぶ大型航空機の離着陸に必要な3000メートル級の滑走路があることに加え、運航ダイヤが過密ではないこと、周辺に精密機器などの産業も集積していることが「適地」とされた理由だったという。

 ヴ社は21年10月、…

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