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北京オリンピック2022

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「かなだい」の新たな誓い 北京五輪落選からのリスタート

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北京オリンピック代表入りはならなかったが、それぞれの思いを胸に再スタートを切る村元哉中、高橋大輔組=さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで2021年12月25日午後4時8分、手塚耕一郎撮影
北京オリンピック代表入りはならなかったが、それぞれの思いを胸に再スタートを切る村元哉中、高橋大輔組=さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで2021年12月25日午後4時8分、手塚耕一郎撮影

 フィギュアスケートの北京オリンピック代表に一歩届かなかった「かなだい」が、再スタートを切る。アイスダンスの村元哉中(かな)、高橋大輔組(関大KFSC)は20日から、初の主要国際大会となる4大陸選手権(タリン)に臨む。ライバルと激しい五輪代表争いを繰り広げた今シーズン。悔しさを乗り越えて2人が手にした自信、新たに立てた誓いとは。

「素直に受け入れた」

 北京五輪や世界選手権(3月、フランス・モンペリエ)の日本代表発表から一夜明けた昨年12月27日夜、全日本選手権のエキシビションを終えた村元と高橋は約1時間にわたり、胸の内を明かした。

 「(五輪落選の)結果を聞いた時は悔しかった。ギリギリまで分からないというところだったが、そこは素直に受け入れた」

 そう振り返った高橋の言葉通り、夫婦で息の合った演技を見せる小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)との五輪代表1枠を巡る争いは紙一重だった。今季の国際大会で日本歴代最高得点を連発した成長著しい村元、高橋組か、前回の平昌五輪後の日本のアイスダンスをリードし、安定感が際立つ小松原組か。日本スケート連盟は最終的に全日本選手権の結果を重視し、直接対決を制して4連覇した小松原組を五輪代表に選出した。

 一方で、日本スケート連盟は2組について「力が拮抗(きっこう)している」とし、全日本選手権2位の「かなだい」を4大陸選手権と世界選手権の代表に選んだ。村元は「世界ともう一回戦えるチャンスをもらえて、ひと安心した」と笑顔を見せた。

「世界と戦えるチームと証明」

 結成2季目で大きく飛躍した「かなだい」だが、ここまでの道のりは平たんではなかった。…

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【北京オリンピック2022】

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