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安川電機社長、絶好調の背景 オミクロン株は「リスクにならず」

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インタビューに答える安川電機の小笠原浩社長=北九州市八幡西区で2021年12月21日、上入来尚撮影 拡大
インタビューに答える安川電機の小笠原浩社長=北九州市八幡西区で2021年12月21日、上入来尚撮影

 安川電機の小笠原浩社長は毎日新聞のインタビューに対して、旺盛な需要に全力で対応する考えを示した。

 ――2021年10月の記者会見で、受注について「絶好調に近い状態が継続している」と言及しました。

 ◆12月の時点でも絶好調が続いている。(主力製品の製造装置向けモーターや産業用ロボットは、半導体製造に欠かせないので)世界中でスマートフォンや自動車、家電などの半導体を使った製品が売れているということだろう。詳しい分析はできていないが、各国の新型コロナウイルス対策として国民に配られた給付金の一部が消費に回っているとしか考えられない。

 ――世界的な半導体不足は続いており、生産活動に影響が生じています。

 ◆当社も製品の部品として半導体を購入しており、特に安価な普及型が不足している。このため、当社は殺到する注文の9割程度しか生産できていない。1個数十円で購入していた半導体の価格が100倍になるような極端な値上げも起きている。数十万円のモーターを売る機会を逃すわけにはいかず、価格が高くなっても半導体を購入するが、経営への影響は大きくなっているので当社製品の価格に一部転嫁せざるを得ない。

 ――22年の世界各地域の景気は、どうなるでしょうか。

 ◆中国では新型コロナの影響で自由に海外旅行をできず、その分のお金が消費に回るので内需の強さは続くとみている。電気自動車(EV)関連のインフラ整備が顕著で、EVメーカーに勢いがある。欧州はEV、米国は半導体が当社の受注をけん引している。製造業はコロナ禍にうまく対応できたので、変異株のオミクロン株はほぼリスクにならないとみている。

 ――こうした環境を踏まえ、22年はどのように経営しますか。

 ◆とにかく旺盛な需要についていくしかない。立ち止まって様子をうかがわなければならない時期もあるが、今は止まれない。いずれ訪れる調整局面の時期を見極めるためにも、世の中の流れに遅れないことが重要だ。【高橋慶浩】

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