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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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自主防災組織にねじれ現象 団体数は過去最多…なのに活動率は低下

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多数の家屋が倒壊した阪神大震災。助け出された人の多くが近隣住民らによるもので、自主防災組織の存在がクローズアップされた=兵庫県西宮市で1995年1月17日
多数の家屋が倒壊した阪神大震災。助け出された人の多くが近隣住民らによるもので、自主防災組織の存在がクローズアップされた=兵庫県西宮市で1995年1月17日

 地域防災の中核を担う「自主防災組織」の活発性を総務省消防庁のデータなどを基に毎日新聞が分析したところ、防災訓練や防災知識の啓発といった主要な活動が右肩下がりになっていることが判明した。ここ10年でみると、直近の2019年度が最低だった。自主防災組織は国の号令の下、各地で結成が進んで団体数は17万近くと過去最高になっているが、活動が鈍る「ねじれ」現象が起きている。

 消防庁は毎年、全市区町村を通じて自主防災組織の活動状況を調べている。平常時における①防災訓練②防災知識の啓発③防災巡視(災害危険エリアの見回り)④バケツ、消火器などの配布・共同購入⑤その他――の全5項目について延べ活動回数を公表しており、毎日新聞はそれを組織数で割り、活発性を測る目安を「活動率」として算出した。期間は直近10年間(10~19年度。10年度は東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福…

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【阪神大震災】

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