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スポンサー契約は「東京五輪まで」 お金がないメダリストの現実

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自転車女子オムニアムで銀メダルを獲得して笑顔を見せる梶原悠未=伊豆ベロドロームで2021年8月8日、佐々木順一撮影
自転車女子オムニアムで銀メダルを獲得して笑顔を見せる梶原悠未=伊豆ベロドロームで2021年8月8日、佐々木順一撮影

 メダリストもお金がない。昨夏に開催された東京オリンピック後の話である。スポンサーとの契約は「東京五輪まで」というケースが多く、競技生活の継続に苦労するアスリートもいるという。そんな逆境をはね返し、海外へ武者修行に飛び出した選手がいる。

届いた海外からの招待状

 自転車女子オムニアムで銀メダルに輝いた梶原悠未(24)=筑波大大学院。2021年8月、静岡・伊豆ベロドロームで行われた東京五輪トラック競技で、日本自転車界女子初のメダリストとなった。最終盤で落車しながらも、冷静さを失わず総合2位でフィニッシュ。最愛の母有里さんとトラック上で涙ながらに握手を交わした。

 現役大学院生という異色の経歴もあり、五輪後はテレビに何度も出演。競技に全てをささげていた時期と変わって、慌ただしい日々を過ごしていた。そんな梶原のインスタグラムに一通のメッセージが届いた。送り主は「国際自転車連合」(UCI)。「欧州を舞台に新設されるトラック競技のリーグ戦・UCIチャンピオンズリーグに招待したい」とあった。

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