スポンサー契約は「東京五輪まで」 お金がないメダリストの現実
毎日新聞
2022/1/17 08:00(最終更新 1/17 18:40)
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メダリストもお金がない。昨夏に開催された東京オリンピック後の話である。スポンサーとの契約は「東京五輪まで」というケースが多く、競技生活の継続に苦労するアスリートもいるという。そんな逆境をはね返し、海外へ武者修行に飛び出した選手がいる。
届いた海外からの招待状
自転車女子オムニアムで銀メダルに輝いた梶原悠未(24)=筑波大大学院。2021年8月、静岡・伊豆ベロドロームで行われた東京五輪トラック競技で、日本自転車界女子初のメダリストとなった。最終盤で落車しながらも、冷静さを失わず総合2位でフィニッシュ。最愛の母有里さんとトラック上で涙ながらに握手を交わした。
現役大学院生という異色の経歴もあり、五輪後はテレビに何度も出演。競技に全てをささげていた時期と変わって、慌ただしい日々を過ごしていた。そんな梶原のインスタグラムに一通のメッセージが届いた。送り主は「国際自転車連合」(UCI)。「欧州を舞台に新設されるトラック競技のリーグ戦・UCIチャンピオンズリーグに招待したい」とあった。
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