- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

<文化の森 Bunka no mori>
この度、毎日新聞の紙面で書評エッセーを連載させて頂(いただ)くことになった。タイトルは新聞社のほうから『乱読御免』で如何(いかが)と提案された。初めは「何ちゅうタイトルや」と思いつつ、何度か口に出しているうちに悪くはないと思い始める。
乱読――。確かに私の読書遍歴を表すには、その言葉が最も適しているかもしれない。私が最も読んできた歴史・時代小説だけでなく、他のジャンルの小説、ノンフィクション、ビジネス本、絵本、揚げ句は漫画まで、幅広く紹介し、拙文で華を添えていければと思う。
この初回、誰の、どの作品にするか迷った。個人的な想(おも)いならば、別の作家の作品を選んだだろう。だが歴史小説家を称する限り、やはり最初にこの方の作品に触れねばならないという使命感に似たものを感じた。
この記事は有料記事です。
残り1295文字(全文1657文字)