- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

阪神大震災で団員を失った神戸市民交響楽団は、「音楽で日常を取り戻そう」と結束し、被災から2カ月後には活動を再開した。あれから27年。楽団は新型コロナウイルスの影響で再び活動休止を余儀なくされたが、思いはあの時と同じだ。【中田敦子】
コロナで再休止「こんな時こそ」
楽団は1970年、音楽愛好家が集まりアマチュアオーケストラとして始動。阪神大震災の時に団長だった釜田彰夫さん(2001年に64歳で死去)が中心となって活動し、団員は現在78人にのぼる。新型コロナウイルスの感染拡大で、密集や飛沫(ひまつ)の拡散を防ぐため、練習は休止となり、20年は定期演奏会を中止した。
27年前にも同じことがあった。創立25年となる演奏会に向け、練習に熱がこもっていた矢先、神戸の街を大きな揺れが襲った。ビオラ担当の塩野寿人さん(59)は神戸市兵庫区の自宅マンションで被災。けがはなく楽器も無事だった。だが、翌日に同じパートで切磋琢磨(せっさたくま)してきた奥田高義さん(当時58歳)の訃報を知った。「飲み会番長」と呼ばれて団員に親しまれていた奥田さんは同市長田区の自宅で、はりの下敷…
この記事は有料記事です。
残り552文字(全文1035文字)
時系列で見る
-
阪神大震災27年、細る追悼行事 風化との闘い、コロナ禍で厳しく
129日前 -
阪神大震災の日に国会召集は初 官房長官「総合的に勘案」と説明
129日前 -
被爆地・広島を照らす神戸の明かり 「震災の記憶継承していく」
129日前 -
震災、コロナで活動休止…「こんな時こそ音楽を」 神戸市民交響楽団
129日前 -
あの日の記憶ともす灯籠108基 阪神大震災27年、出雲でも追悼
129日前 -
「亡くなった人の分まで生きる」犠牲者に思いはせ 阪神大震災27年
129日前 -
解消進まぬ「危険な密集市街地」 被災地・神戸の商店街に見る難しさ
129日前 -
久元喜造・神戸市長 震災27年語る ポスト復興、継承に力 /兵庫
129日前 -
1.17 竹灯籠、思いつなぐ /兵庫
129日前 -
音楽の力で日常を 被災、団員失う 神戸市民交響楽団 /兵庫
129日前 -
母の死に顔、目を向けられず 「おくりびと」が抱く震災の後悔と願い
129日前 -
午前5時46分の忘れぬ祈り マスク姿で黙とう 阪神大震災27年
129日前動画あり -
闇に浮かぶ「忘」と「生」の文字 阪神大震災追悼のライトアップ
130日前 -
自主防災組織の活動率低下 必要なのは人材育成?組織の若返り?
130日前深掘り -
自主防災組織にねじれ現象 団体数は過去最多…なのに活動率は低下
130日前スクープ -
育毛剤の失敗作に思わぬ効果で商品化 被災女性の人生の転機
130日前 -
一変したまちに衝撃、被災者に声かけ 前宝塚市長・中川さん、ボランティア体験語る /兵庫
130日前 -
「壁」の記憶、未来に継承 きょうまで、神戸で写真展 /兵庫
130日前 -
「この経験は宝物」 避難者と阪神大震災障害者、神戸で心境語り合う /福島
130日前