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永島英器(ながしま・ひでき)さん
中学校の社会科見学で地方裁判所に行き、公判を傍聴しました。どんな事件だったのかは、よく覚えてはいませんが、被告の女性は恵まれない境遇で育ち、その背景があった故に罪を犯した人でした。子供心に「善悪とは何か」と考え、困っている人を助ける弁護士になろうと大学で法学を勉強することにしました。
東京大に入学して1、2年間は「法とは何か」を考え、広く教養を身に付ける法哲学の授業が多かった。例えば悪意があるから罰するのか、悪意はなくても結果的に誰かを傷付けたから罰するのかといったテーマについて考えました。話し合う授業が楽しく、のめりこみました。その結果、司法試験に向けた法律の暗記や授業を退屈に感じ、弁護士になるより就職活動をしようかと考えるようになった。
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