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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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解消進まぬ「危険な密集市街地」 被災地・神戸の商店街に見る難しさ

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「危険な密集市街地」が残る路地。住宅がひしめき合っている=神戸市長田区で2022年1月13日午後1時8分、宮本翔平撮影
「危険な密集市街地」が残る路地。住宅がひしめき合っている=神戸市長田区で2022年1月13日午後1時8分、宮本翔平撮影

 地震で大規模火災が起きる恐れがあり、住民の避難も難しくなる「危険な密集市街地」の解消がなかなか進まない。政府は2020年度末までの解消を目指したが達成できず、目標は30年度末にずれ込んだ。何がネックになっているのか。現場を歩いた。

 JR新長田駅(神戸市長田区)にほど近い「大正筋商店街」。その名の通り、大正時代に創業された古い歴史を持つ。商店街を含む駅の南側は再開発でビルやマンションが建ち並ぶが、そこを抜けて路地に入ると、所狭しと住宅がひしめき合う。国が危険な密集市街地として公表する場所の一つだ。

 地区にある自治会の一つで会長を務める浦井清五さん(79)によると、住民の高齢化で空き家が増えている。「狭い私道の路地沿いに建つ家も多い。出入りが制限されるため、解体や建て替えの工事自体が難しい場所もある。心配はあっても、どうすることもできない面がある」と頭を悩ませる。

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