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「ガチ中華」池袋にあり 旅行できぬコロナ禍でも本場の味

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ガチ中華が味わえる人気のフードコート「沸騰小吃城」=東京都豊島区西池袋で
ガチ中華が味わえる人気のフードコート「沸騰小吃城」=東京都豊島区西池袋で

 世界三大料理は、中華、フランス、トルコ料理と言われる。中でも中華料理は、新型コロナウイルス感染拡大前なら、日本から距離が近いこともあって、中国で本場の味を楽しむなんてことも、わりとしやすかった。だがコロナ禍では困難だ。そんな中、本場同様の「ガチ中華」を味わえる店が東京・池袋に相次いで開店し、人気を集めている。

 「一押しがこのフードコートスタイルの店です。2021年9月にプレオープンしました。本場の中国料理約150種類が味わえて、私もはまっています」

 池袋駅北口近くの雑居ビル前で、1月初旬、記者がガイドを依頼した日本人の阿生(あせい)さん(26)がそう言って、ビル3階を見上げた。駅から近く、交差点にも面して目立つ場所だ。赤地に黄文字がビビッドな電飾看板には「沸騰小吃(シャオチー)城」とある。小吃とは手軽な一品料理とか軽食を指す。促されるまま、ビルのエレベーターに乗り込んだ。

 ガチ中華とは、中国から調達した食材や調味料がふんだんに使われ、中国と同じ味つけで提供される本格的な中華料理といった意味合いだ。日本人向けにアレンジされた一般的な「町中華」とは路線が異なる。

 ちなみに案内人の阿生さんの名前はペンネームだ。都内のIT系企業に勤める日本人会社員で、学生時代に上海の大学に1年間留学した。2年ほど前から趣味で食べ歩いて得た中華グルメ情報をインターネット上のブログなどで発信している。

 2人で入店したのは午後6時半ごろ。約70席ある客席はすでにほぼ満席だった。店内の雰囲気は、ショッピングモールなどに入っているフードコートそのものだが、看板にある文字は中国語で、中国の国旗の色を思わせる赤色が目立つ。聞こえてくる客の声は中国語と日本語が半々といった感じだ。

 テーブルに腰掛けると、メニュー表はなかった。自分のスマートフォンで卓上のQRコードを読み込むと、メニューが表示され、そこから注文する仕組み。スマホがなければ、店のタブレットが借りられる。コロナ対策も兼ねているのだろう。「簡単なのでやってみてください」。阿生さんに促され、記者は見よう見まねで自分のスマホを操作し、青島ビールを2本注文してみた。思ったよりも簡単だ。

 スマホでメニューを繰ると、小籠包(ショウロンポウ)やワンタンといったおなじみのものから、辛そうなザリガニ料理やカモの頭の煮込みといった見慣れない品目がずらり。写真には中国語と日本語で料理名が書いてある。

 「まあ、ガチなんで、何品か頼めば調味料の違いなどで予想と違う味の料理にも当たります。それも話のタネ。…

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