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新型コロナくらし情報 オミクロン株の特徴は? 「感染力、デルタ株の約3倍」 肺炎少ないが楽観禁物

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オミクロン株の特徴と注意点(現時点の知見)=共同 拡大
オミクロン株の特徴と注意点(現時点の知見)=共同

 新型コロナウイルスのオミクロン株が国内で急速に広がっています。

 <Q> 従来のウイルスより感染しやすい?

 <A> 人の細胞にくっつくウイルス表面の突起に複数の変異が生じ、感染力が強まったと考えられます。京都大の西浦博教授のチームはデンマークのデータから、感染者1人から平均何人にうつすかを示す「実効再生産数」がデルタ株の2・77倍と推計しています。

 <Q> 症状は?

 <A> これまでのウイルスと同様の症状が報告されています。沖縄県の感染者50人の分析では、72%で発熱、58%でせき、50%で全身のだるさといった症状が出ました。

 <Q> 重症化するの?

 <A> 英国の保健当局は、入院リスクはデルタ株の3分の1と報告しました。他にも複数の研究で重症化の恐れが低いとされています。世界保健機関(WHO)の担当者は、喉など上気道の炎症を起こすものの、深刻な肺炎になりにくい可能性があると指摘しました。

 <Q> あまり心配しなくても良さそうだね。

 <A> そんなことはありません。WHOのテドロス事務局長は「軽症(のウイルス)と分類すべきではない」と楽観論を戒めました。政府の対策分科会のメンバーも「インフルエンザと同列に扱えない」と話しています。

 <Q> なぜ?

 <A> 抗体薬は、日本で使える「ロナプリーブ」を含め、効果がほとんどないものが多いと報告されています。ワクチンも、2回接種では感染や発症を防ぐ効果が低いとの研究が相次いでいます。高齢者や基礎疾患がある人に感染が広がれば、重症化する人が増えていく恐れがあります。

 <Q> 今後の対策は感染者数よりも、医療提供体制を重視すべきだとの意見があるね。

 <A> 対策分科会が2021年11月に出した、緊急事態宣言発令などの目安となる新指標では、感染者数より医療の逼迫(ひっぱく)具合を重視しました。ただしオミクロン株の感染力を考慮していません。急拡大で医療関係者の感染や濃厚接触が相次げば、現場の人手が不足し、病床が空いていても受け入れが制限されるかもしれません。

 米疾病対策センターでは、重症者の人数は感染者数から遅れて一定の割合で増えるため、医療現場の負荷を予測する上でも感染者数のデータが重要だとみています。

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