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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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あなたと二人三脚 夫の三味線、天国でも 森口さん /兵庫

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竹とうろうに火をともし、夫の冥福を祈る森口ます美さん(手前)=神戸市中央区の東遊園地で、山本真也撮影
竹とうろうに火をともし、夫の冥福を祈る森口ます美さん(手前)=神戸市中央区の東遊園地で、山本真也撮影

 阪神大震災で生き埋めになり、2021年末、新たに関連死者として震災犠牲者の名を刻む「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)に加えられた森口政則さん(当時49歳)。妻のます美さん(77)=同市兵庫区=は17日、モニュメントのある東遊園地を訪れ、夫の冥福を祈った。

 神戸市交通局に勤務していた政則さんは三味線の奏者としても活躍。40~50人の弟子たちに自宅で教えていた。ます美さんは着物の着付け講師で、民謡を歌い、夫の演奏活動をサポート。幸せだった夫婦の生活は震災で一変した。

 激震で木造平屋建ての自宅は全壊。ます美さんはがれきのすき間から脱出したが、政則さんは生き埋めになった。消防隊が救出し、大きな外傷はなく一安心したが、身を寄せた親族宅で寝たきりになった。ます美さんは「生き埋めになった時に内臓にダメージを受けたのでは……」と疑ったが、原因は分からなかった。その後も仮住まいを転々とする日々。政則さんは回復せず、1997年6月に亡くなった。愛用の三味線は震災で壊れ、その…

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