物価上昇で強まる賃上げ期待 問われる企業の実行力 経団連春闘指針

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「経営労働政策特別委員会(経労委)報告」について記者会見する経団連の大橋徹二副会長(経営労働政策特別委員長)=東京都千代田区で2022年1月18日午後2時38分、山口敦雄撮影
「経営労働政策特別委員会(経労委)報告」について記者会見する経団連の大橋徹二副会長(経営労働政策特別委員長)=東京都千代田区で2022年1月18日午後2時38分、山口敦雄撮影

 2022年春闘で経営側の交渉指針となる経団連の経営労働政策特別委員会報告(経労委報告)は、業績の良い企業に賃金引き上げを促し、3%超の賃上げに期待を示す岸田文雄政権への配慮をにじませた。身近な食品などの値上げが暮らしを直撃する中、賃上げに対する社会的な要請も例年以上に強い。業績が好調な企業がどれだけ賃上げをけん引できるかが問われそうだ。

 原材料高と円安に伴う輸入品の価格上昇で、物価は上昇傾向を強めている。企業間で取引される物品の価格変動を示す企業物価指数は21年、前年比4・8%上昇。月別では21年12月まで10カ月連続で前年を上回った。

 企業物価の上昇は小売価格にも波及し、パンや牛肉など生活必需品の値上げが相次いで家計を圧迫している。日銀は18日、22年度の消費者物価(生鮮食品を除く)の前年度比上昇率の見通しを1・1%に上方修正した。

 流通や外食など約2300労組からなる国内最大の産別組合「UAゼンセン」の古川大書記長は18日、…

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