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コロナ禍を地震計のデータから見てみると… 浮かび上がる人の動き

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緊急事態宣言の発令から2週間、人影もまばらな渋谷駅前のスクランブル交差点=東京都渋谷区で2020年4月21日午後6時39分、長谷川直亮撮影
緊急事態宣言の発令から2週間、人影もまばらな渋谷駅前のスクランブル交差点=東京都渋谷区で2020年4月21日午後6時39分、長谷川直亮撮影

 新型コロナウイルスの感染が広がって約2年になるが、いまだ収束する気配はない。この間、外出自粛や飲食店への営業自粛要請など、人の流れは大きく変わった。実は、こうした変化は、地震計でも観測されたという。どんなことが見えたのだろうか。

 地震大国・日本では、気象庁や防災科学技術研究所(防災科研)などが、全国各地にさまざまな地震計を設置している。こうした地震計が捉える振動は、地震だけではない。電車などの乗り物や工場の機械、道を歩く人など、さまざまな活動も地面を揺らしているからだ。産業技術総合研究所地震災害予測研究グループの二宮啓研究員は「海外では地震計のデータで、地下鉄職員のストライキに伴う振動の変化や、サッカーのメッシ選手がゴールを決めた瞬間の揺れを調べた研究もあります」と話す。

 通常、地震観測でこれらの揺れはノイズ(雑音)として取り除かれる。そのノイズが一転して、「コロナ禍」で各国の研究者に注目された。理由は、世界中で実施されたロックダウン(都市封鎖)だ。日本でも緊急事態宣言などで多くの人が活動を自粛した。「これほど世界中で大規模に人の活動が制限されたことはありません」。社会経済活動の変化は、地震計のデータにも捉えられていた。

 二宮さんと辻健・九州大教授らのグループは、…

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