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北京オリンピック2022

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ジャンプスーツ担当は元選手 「言いたいこと言い合える」関係が強み

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ジャンプ男子の中村直幹(右)ら日本代表メンバーをサポートする尾形優也さん=札幌市大倉山ジャンプ競技場で2021年10月23日午後0時49分、江連能弘撮影
ジャンプ男子の中村直幹(右)ら日本代表メンバーをサポートする尾形優也さん=札幌市大倉山ジャンプ競技場で2021年10月23日午後0時49分、江連能弘撮影

 ノルディックスキー・ジャンプで選手が着用するスーツは浮力を生み出すため、その性能次第で競技成績に影響を及ぼす。各国が技術開発にしのぎを削るシビアな世界で、北京オリンピックに向けて準備を進める日本代表をサポートするのがミズノ社の入社2年目、元選手の尾形優也さん(24)だ。

個々の選手の好み、アイデアを反映

 札幌市出身の尾形さんは小学4年の時にジャンプを、中学からはクロスカントリースキー(距離)を組み合わせた複合を始めた。東海大四(現東海大札幌)高から進んだ東海大北海道(現東海大札幌)では1年の時に全日本学生選手権(インカレ)のジャンプで2位に入った。日本代表とは縁がなく、競技は大学で終えた。

 就職したミズノ社はジャンプ、複合の日本代表のスーツを担当しており、尾形さんは入社1年目の昨季から担当となった。日本代表のノルウェー人コーチとともに生地のカットや縫製、遠征先に出向いての微調整などをしている。選手の好みやアイデアも聞き取って個別に対応し、ルール内でいかに選手の要望に応えられるかを模索している。

 経験年数は浅いため「テクニックはまだまだ。知識や経験も少ない。選手は僕にスーツを(調整のために)渡すのが不安だったのではないか」と話すが、選手からは「積極的に仕事をしてくれる」「心強い」との声が聞かれる。

1学年上には小林陵侑ら

 ジャンプ男子で1学年上には小林陵侑(土屋ホーム)や中村直幹(フライングラボラトリー)がいる。尾形さんは「年齢が選手と近いのは僕の武器。お互いに言いたいことを言える。…

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【北京オリンピック2022】

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