広島の被爆樹木から生まれた「平和の使者」 世界38カ国・地域へ

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爆心地から約530メートル。被爆樹木のムクノキの実を摘むナスリーン・アジミさん=広島市中区で2021年11月29日午前10時半、賀有勇撮影
爆心地から約530メートル。被爆樹木のムクノキの実を摘むナスリーン・アジミさん=広島市中区で2021年11月29日午前10時半、賀有勇撮影

 惨禍の地で生き延び、黙して語らず、ただじっとたたずむ木に人はなぜ魅せられるのか。爆風と熱線で原子野と化した広島。そこで息を吹き返した「被爆樹木」の種を世界各地に送る人たちがいる。東日本大震災の大津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」や、2001年9月の米同時多発テロでも倒れなかった「サバイバーツリー」の例もある。核兵器禁止条約発効から22日で1年を迎えるのを機に、記者が現場を訪ねて考えた。

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