技能実習生新生児死体遺棄 1審破棄し減刑 福岡高裁判決

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判決後の記者会見で「無罪の主張が認められず、大変残念。私は子供の遺体を捨てたり隠したりしていない」と訴えるレー被告=福岡市中央区で2022年1月19日午後3時25分、栗栖由喜撮影
判決後の記者会見で「無罪の主張が認められず、大変残念。私は子供の遺体を捨てたり隠したりしていない」と訴えるレー被告=福岡市中央区で2022年1月19日午後3時25分、栗栖由喜撮影

 熊本県芦北町で2020年11月、産んで間もない双子の遺体を遺棄したとして死体遺棄罪に問われたベトナム人技能実習生、レー・ティ・トゥイ・リン被告(22)の控訴審判決で、福岡高裁は19日、懲役8月、執行猶予3年とした1審・熊本地裁判決(21年7月)を破棄し、懲役3月、執行猶予2年を言い渡した。

 辻川靖夫裁判長は「実習を続けるために妊娠、出産を隠そうと考えて犯行に及んだことは一定程度酌める事情がある」などとして法定刑下限の量刑に減刑した。無罪を主張した被告側は上告する方針。

 控訴審判決によると、20年11月15日ごろ、自宅で出産直後に死亡した双子の男児の遺体を段ボール箱に入れて接着テープで封をし、自室の棚の上に置いた。

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