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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「うれしさと怒りで複雑な気持ち」 福島・双葉町「準備宿泊」開始

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全町民の避難が続く福島県双葉町で準備宿泊が始まり、自宅で水道の開栓を確認する谷津田陽一さん。壁には原発事故前につけた孫たちの手形が残る=双葉町で2022年1月20日午前10時4分、和田大典撮影
全町民の避難が続く福島県双葉町で準備宿泊が始まり、自宅で水道の開栓を確認する谷津田陽一さん。壁には原発事故前につけた孫たちの手形が残る=双葉町で2022年1月20日午前10時4分、和田大典撮影

 東京電力福島第1原発事故による全町民の避難が唯一続く中、帰還に向けた「準備宿泊」が始まった福島県双葉町。町民は20日、10年以上泊まることのできなかった自宅で一夜を過ごし、故郷への思いを新たにした。

 更地が広がるかつての住宅街に、明かりがともった。元競輪選手の谷津田陽一さん(70)は長塚地区の自宅で「感無量。やっとここまで来た」と言い、妻(54)と喜びをかみしめた。

 谷津田さんは16歳でプロデビューし、タイトルを2度取るなど活躍。42歳だった1993年に故郷に戻り、双葉町内の高台に家を建てた。併設の練習場で若手を指導し、10人のプロを輩出した。自然豊かな町を自転車で駆け回り、家では子や孫に囲まれる、幸せな時間を過ごしてきた。それが、原発事故に全て奪われた。

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【東日本大震災】

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