最高裁、開発現場に配慮 暗号資産「採掘」プログラムで逆転無罪

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仮想通貨の無断採掘で不正指令電磁的記録保管罪に問われた上告審判決で逆転無罪となり、記者会見で質問に答える諸井聖也さん(中央)=東京都千代田区で2022年1月20日午後4時48分、佐々木順一撮影
仮想通貨の無断採掘で不正指令電磁的記録保管罪に問われた上告審判決で逆転無罪となり、記者会見で質問に答える諸井聖也さん(中央)=東京都千代田区で2022年1月20日午後4時48分、佐々木順一撮影

 他人のパソコンを無断で動かして仮想通貨(暗号資産)の獲得手段「マイニング(採掘)」をさせるプログラムをウェブサイトに設置したとして、不正指令電磁的記録保管罪に問われたウェブデザイナー、諸井聖也被告(34)の上告審判決で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は20日、諸井さんのプログラムは不正ではないとし、罰金10万円とした2審・東京高裁判決(2020年2月)を破棄した。諸井さんを無罪(求刑・罰金10万円)とした1審・横浜地裁判決(19年3月)が逆転で確定する。裁判官5人全員一致の意見。

 20日の最高裁判決は、不正プログラムに当たるのかどうかを判断する際に、捜査当局に複数の要素を考慮するよう求めた。日進月歩のインターネット社会で一律に厳格な線引きを求めれば、技術革新の足かせとなる恐れもある。プログラム開発の現場に一定の配慮をし、緩やかな判断基準を示したとも言える。

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