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「工事認める段階にない」 流域首長、中間報告を批判 /静岡

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大井川利水関係協議会の冒頭であいさつした難波喬司副知事(左)。新型コロナウイルス感染症対策で、各首長はオンラインで参加した=静岡市葵区の県庁で2022年1月20日、金子昇太撮影
大井川利水関係協議会の冒頭であいさつした難波喬司副知事(左)。新型コロナウイルス感染症対策で、各首長はオンラインで参加した=静岡市葵区の県庁で2022年1月20日、金子昇太撮影

 未着工のリニア工事を巡り、国土交通省の有識者会議(座長、福岡捷二・中央大研究開発機構教授)が2021年12月にまとめた中間報告について、県は1月20日、大井川流域の10市町長らを招いて協議会を開き、内容を説明した。協議会で掘削によってトンネル内に湧き出る水の「全量戻し」について、具体的な方策が示されていないなどとの指摘があり、「工事を認める段階にない」という意見が多数を占めた。

 島田、焼津市長ら首長のほか、大井川土地改良区の内田幸男理事長ら利水団体の代表も出席。県は大井川の水問題などについてまとめられた中間報告の内容を情報共有し、今後の県の専門部会とJR東海の話し合いに向けて、意見を聞いた。

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