H3ロケット打ち上げ再び延期 新型エンジンの不具合解消できず

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報道陣に公開された開発中のロケット「H3」。第1段機体の最下部には試験用の主エンジン2基が取り付けられている=愛知県飛島村の三菱重工業飛島工場で2021年1月23日、池田知広撮影
報道陣に公開された開発中のロケット「H3」。第1段機体の最下部には試験用の主エンジン2基が取り付けられている=愛知県飛島村の三菱重工業飛島工場で2021年1月23日、池田知広撮影

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、三菱重工業と共同開発中の日本の次期主力ロケット「H3」初号機の打ち上げを延期すると発表した。2021年度中の打ち上げを目指していたが、新型エンジンに新たな不具合が見つかったため、打ち上げ時期は未定という。打ち上げの延期は2回目となる。

 H3は全長63メートル、直径5・2メートルで、現在の主力ロケット「H2A」の後継機。H2Aの打ち上げ費用は1回当たり約100億円かかるが、H3は開発コストを削減して半額の約50億円に下げ、人工衛星の打ち上げ受注を増やして国際競争力を強化する狙いがある。

 H3は20年5月に実施した新型エンジン「LE―9」を作動させる燃焼試験で、燃焼室へ燃料を送り込むタービンの動翼に金属疲労によるひびが見つかるなどし、当初20年度後半の予定だった打ち上げが1年延期された。その後、設計を変更して燃焼試験を重ねた結果、この問題は解消の見通しが立った。

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