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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「古里に帰ってきたんだな」 福島・双葉町帰還へ向け準備宿泊

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 東京電力福島第1原発事故に伴い、全住民の避難が唯一続いていた福島県双葉町で20日に始まった「準備宿泊」。町民たちは我が家で思い思いに帰還に向けた準備を進めた。あれから10年10カ月。町は新たな局面を迎えた。

「俺にはここしかない」

 「避難生活に不満があったわけではないけど、合わなかった。よその町には暮らせないんだよ」。原発事故の前、双葉町で鉄工業や金属加工の事業を営んでいた細沢靖さん(77)は、準備宿泊にいち早く申し込んだ。病院など生活環境が整っていないことへの不安もあるが、待ち望んだ故郷での生活に「古里に帰ってきたんだな。俺にはここしかない」と喜びをかみ締めた。

 細沢さんは双葉町で5人兄弟の三男として生まれ育った。実家の場所は中間貯蔵施設となり、家も解体して更地となった。それでも「古里に帰りたい」と、以前貸家にしていた家に住むことにした。

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