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兵庫県明石市の板前、福浪弘和さん(35)はげた履きで人力車を引く日本一周の旅に出る。3月13日に出発し、野宿をしながら3~4年かけて47都道府県を訪れる計画だ。世の中に新型コロナウイルス禍が暗い影を落とす今だからこそ、「人力車で笑顔をつなぐ」をテーマに、旅先で人を乗せて会話を楽しむという。
東に向けて旅立つが、コースは気の向くまま。和食料理人の強みを生かし、食べられる野草を現地で調達して食費を浮かす。「食べられる虫はたくさんある。カブトムシの幼虫が一番うまかった」と話し、研究した昆虫食の知識もいかす。
「あくまで趣味の旅」は費用がかかる。注文生産の人力車は190万円。特注で1足6400円のげたは10日も履くと新品と交換が必要となり、これまで120万円を投じた。いずれも、こつこつと貯蓄してきた自分の店の開店資金が原資だ。
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