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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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災害公営住宅退去迫られ 転居先探し続けた83歳女性、力尽く

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Nさんが住んでいた高層住宅。災害公営住宅として20年間は市が借り上げていた=神戸市で2022年1月21日午後4時38分、井上元宏撮影
Nさんが住んでいた高層住宅。災害公営住宅として20年間は市が借り上げていた=神戸市で2022年1月21日午後4時38分、井上元宏撮影

 2021年8月、神戸市兵庫区の高層住宅の一室で一人暮らしの83歳の女性が亡くなった。1995年の阪神大震災で住んでいたマンションが半壊し、6畳一間のアパートを経て、64歳の時、市が現在の都市再生機構から借りた災害公営住宅に転居した。一生住めると思っていたが、14年後に市から「入居期限が来た」と退居するよう訴えられた。裁判の一方、不自由な足で探した転居先は30軒以上。「もうあかんわ」と弱音も吐いていた。支援者から「Nさん」と呼ばれた女性の被災後の人生を追った。

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【阪神大震災】

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